本堂再建復興
ご寄進いただいた方々の名を印した銘板ができました。
本堂が再建
- 完成した本堂(2017年3月31日)
- 落慶法養時の本堂(2017年7月1日)
庚申山廣徳寺本堂の再建復興のお願い
趣意書
- 焼失前の本堂
- 焼失後の現況
遡ること千三百年余、文武天皇御悩みの時、勅命に依って豪範といえる名僧に祈念され
たところ庚申の年の申の日、申の刻に尊姿を感得して天皇の御病平癒するに至った霊験の示現があったので、
その日時の因縁によって、庚申尊と敬称し奉り、全国に祭られるようになったと伝えられ、
当庚申山もこれが起源とするものであります。
延暦二年(783年)、伝教大師(僧最澄)が、比叡山延暦寺の建立の用材を求めて地方巡歴の途中、
当庚申山頂に光明輝き、紫雲のたなびくのをみられ、不思議の念にかられながら頂上に登られたところ、
丈余の岩の上、稲妻の発する中に霊姿を感得せされ、妙法の告示を受けられたのであります。
すなわち、「吾は帝釈天の使者 大青面金剛童子なり、天地和順、生物育成、悪病除災、
開運守護の本願によって出現せり、汝仏心豊なれば、末世衆生救済のため、わが身相を刻して後世に残すべし」と。
大師は直ちに三礼沐浴して尊姿(法身九寸)を刻して祭られたのが、庚申山廣徳寺の始まりであります。
その後、八百十年余を経た頃、庚申山麓に藤左ェ門という貧農が住んでおり、
生計が苦しく郷を離れる決心をしたが、本尊を深く信仰していたのでおすがりをする決心をし、
文禄二年(1593年)正月廣徳寺に籠り、断食し家運の隆盛を祈願したところ、十七日の満願の夜、
ひとりの童子が忽然と現れ、銅に亜鉛を混ぜる合金の法を伝授された。
慶長四年(1599年)藤左ェ門は京都に上り、冶工となってその鋳法を試みたところ、
黄金色の光沢をした合金を得ることに成功した。
これが我が国における真鍮精錬の始まりと言われています。
爾来、その業は大いに繁栄し、財を成した藤左ェ門は、元和二年(1616年)謝恩のため、
堂宇を再建したが、これが2年余前まで存した庚申山廣徳寺本堂であります。
これより本尊を我国真鍮の祖社として崇敬し、各地からの参拝者が絶えません。
このように長い歴史を経る中で、永々として守り続けられた庚申山廣徳寺、
こころの拠り所としてご信仰いただく信者の皆様や、
こよなく愛し訪れていただく多くの皆様の宝でありました庚申山廣徳寺本堂が、
平成25年4月22日午後4時30分、黒々とした大きな煙、高く高く立ち上る火炎のなか、
全て焼失してしまいました。
皆様方の掛け替えのない、「心のふるさと・拠りところ」をお預かりしておきながら私どもの不注意、
不始末でその全てを無くしましたことに、有縁の各皆様に深く深くお詫び申し上げます。
庚申山の光明は遠くしても感じ届くことと存じますが、ふもと御仏の身近に在するものは、
日々多くのお陰を頂きながらも、ともするとその有り難さを忘れているところがあります。
しかし、この度の災禍は、私たちに守神・御仏を失った心の痛み、苦しみを、改めて、
深く感じ得るところとなりました。
永く永く、代々私どもの営みを守りお導きいただいていた、庚申尊のお奉りを私たちの代で終にすることはできません。
また耐えがたきことであります。
地元、麓区民は今日までの庚申さんのお陰を忘れることなく、心を一にして再建に向かうことに意を決しました。
時恰かも平成28年は、12年に一度の申の年、仲開扉の年にあたります。
この期を永遠に続く 庚申山庚申尊が「ふたたび甦る」新しい寺史の始まりの年と念じ
「庚申山廣徳寺本堂の再建復興」をいたしたく存じます。
就きましては、有縁各位におかれましても、かかる庚申山廣徳寺本堂再建に是非ご結縁、
ご協賛のうえ、ご懇志を賜りますようお願い申し上げます。
平成二十七年十一月
山上庚申山廣徳寺 住職 船原 廣照
山上庚申山廣徳寺 代表総代 田中 孝雄
山上庚申山廣徳寺 責任役員(区長) 田中 喜克
本堂再建復興完成予想図
- 本堂再建復興完成予想図
◎設計図(PDF)はこちら(別画面で開きます)
建 坪 | 39.82平米(本殿+向拝) | 寸 法 | 8,164 × 8,481 × 7,700 (mm) |
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予 算 |
本堂建築・外構工事 :6,700万円 避雷針・電気・防災防犯工事: 250万円 寄進・寄贈者芳名板建立 : 300万円 計 :7,250万円 |
工 期 | 2016年7月 から 2017年3月末 |
山上区建築 アドバイザー 管理代理人 |
T・M一級建築事務所 谷村元良 |
実施設計 | 三和総合設計株式会社 |
施 工 | 大輪建設株式会社 |
再建復興計画
2016年 5月1日 |
確認申請等手続き |
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5月初旬 | 建設・建築資金の調達・募金 |
6月23日 | 地鎮祭 |
8月2日 | 建築着工 |
9月28日 | 上棟式 |
2017年 3月末 |
竣工 |
7月1日 | 本堂落慶法要 |
廣徳寺本堂再建復興落慶慶讃法要・採燈大護摩供のご案内
期 日 | 2017年7月1日(土) 午前10時30分より |
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会 場 | 庚申山山頂 廣徳寺 |
式次第 |
本堂再建復興勧進帳
勧進帳(PDF) | こちらからダウンロードください |
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滋賀銀行 貴生川出張所 |
普通預金 口座番号 0253261 口座名義 山上区区長 田中喜克 |
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甲賀農業協同組合 貴生川支所 |
普通預金 口座番号 0038524 口座名義 廣徳寺再建会計 谷川清夫 |
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