甦れ「秋色の庚申」復興プラン
この400年、庚申の森の中で自然な光景として多くの皆さんに愛し親しまれてきた「庚申さん」。
真黄色に敷き詰められた庚申の庭、その奥にひっそりと建つ鳥居宇堂。この自然な風景を今、見つけることはできません。
庚申さんの麓にある祈りの里は、導かれて400年。そして、こののち1000年に向けて、祈りの里から通じる庚申さんへの道は、共に生きる祈り路・道です。
より多くに方々に庚申さんに親しんでいただきたいとの思いから、ハイキングコースや駐車スペースの整備。信楽高原鐡道近隣新駅の要望。広徳寺本堂の再建復興。を総合的に考えた、
甦れ「秋色の庚申」復興プランを策定しました。
プラン図
プラン詳細
巡回バスの利便性向上
多くの皆さんが貴生川駅をスタートとして、庚申山、飯道山を目指し、足を進められます。 健脚自信のある方はともかく、あらゆる年齢の方々が、先ずは麓登山口までの交通が確保されていることは、より多くの方々がこの地を訪れていただく最良の「もてなし」になります。 (1時間に1本・2本のハートバス貴生川巡回充実運行を図る)
庚申さん登山休憩案内所、庚申堂の建設設置
庚申山を奥の院として、麓・祈りの里(山上区内・やまびこ広場)に庚申さん休憩案内所設置する。この休憩案内所内には、山頂庚申山とを通信回線で結んだライブ、モニターで訪問者に庚申さん状況を見ていただく。 また、この回線を利用して、山頂奥の院の防犯、防災の常時管理を行う。 この休憩・案内所では、庚申さんと縁ある「申・猿」関連物品の“さるぼぼ”や、ふるさと産品の販売をおこない、訪れる方々のひと時の憩いの場とします。 小さな祠・庚申堂を建築し、奥の院までいけない方々の庚申さんへの祈り・祈願の場としていきます。
庚申さん表登山道駐車場の整備
国道307号と接する表参道沿いに駐車場を設ける。 弘法さん大師寺跡地(区有地)に駐車場整備を図り、登山者の利便性を図ります。 トイレ設備(水洗)も、従前施設の活用で使用がでます。
登山道遊歩道橋の設置
国道307号で分断された登山道。307号に架かる遊歩道橋に変え(設置)、安全に自然の森の中を歩ける登山道を作ります。
庚申登山道(表参道)の整備
2013年の豪雨により、山頂近くから始まった崩落は、次々他の崩落を誘発し、参道は約600mにわたり、土石流の道となり 惨憺たる状況で今もそのままとなっています。 この整備復旧は「秋色の庚申」復興には欠くことができない、喫緊の事業です。
庚申山腹・大日堂休憩所整備
庚申さん登山の中間位にひっそりと建つ大日堂。その傍にたたずみ祈りる苔むすの岩。この地は、もう少しで山頂に至るこの地点は登山者のひとときの休憩場として整備を行います。
不老の滝
登山道を横切る一本の小川、その上に岩の隙間から一糸の水が流れ落ちている傍らの石には 「不老の滝」 と刻まれています。 いよいよ庚申さん・奥の院に近づきます。 この岩を見上げる道沿いに 「たたずみ休める」、小庭を設けます。
祈りの岩
登山道中程にある、見上げる大きい岩に、昔から多くの方が登る脚を止め、合掌祈る姿が見られるところ。 何の「お教え」、「お告げ」をいただけるのか定かではないが、ここにとどまり祈る人は今も絶えません。
この絶景・眺望を皆さんに・・・
庚申山を登り切ると大きく開ける270度にわたる絶景が現れます。 甲賀市内、東近江、野洲八幡、琵琶湖までも望めます、また目を右にやると畿央・伊賀までも視界に飛び込んできます。もっと身近には眼下手に取るように新名神高速道路が鈴鹿の山に向かって走り伸びています。 一枚のキャンパスに描き切れない、絶景を独り占めできるところです。 この絶景が「NHKお天気カメラ」や「アイコム固定カメラ」にのっていつも茶の間に運ばれていきます。
庚申山広徳寺本堂再建復興
紫雲たなびき、稲妻が光る中、丈余の岩の上に、忽然と童子が現れお告げがあったと伝わる「丈余の岩」が400年を経た今、奇しくも現れました。 すさまじい火炎に身を焼かれても、今なお不思議な力を発しているように感じられます。 私たちは歴史深き宇堂の再建と多くの皆さんの目に見えぬ力を与える「丈余の岩」新たな魅力を加えた庚申山広徳寺本堂を再建復興します。
庚申さん山頂駐車場整備
山頂に近い小さな広場を第2駐車場として整備を図り、庚申さん山頂訪問者の利便を図ります。(現在は、山の土砂災害復旧工事の進入路として使われています。)
裏参道(登山道)に待避所を設置
約1,000mにおよぶ庚申参道(庚申山林道)は、車の離合が困難な狭隘な道路が続くので、多くの方々が安全に庚申さんを訪れられるように、参道林道に離合待避所を設けます。
登山口に駐車場設置
登山口の区有地を登山者用駐車場として整備し、より多くの方に庚申山登山の魅力を味わっていただく。 自然の風、目にしみる緑の木々を見ながらの歩みは、あっという間に神々しく黄金色に屋根輝く庚申山広徳寺にたどりつきます。
小野地蔵・飯道庚申登山口駅(信楽高原鐡道)設置
貴生川駅を出発した信楽高原鉄道列車が、眼下に広がる甲賀の里を眺め、庚申山腹をぐるっと回ると、水口と信楽の峠にさしかかる。小野谷踏切を越え、分水嶺に入ると列車は音静かに走り始める。 ここが祈りの峰々、飯道山、庚申山の登山の出発点、そして終着点。 健脚も少し脚に自信のない方も。登山者達の全てが、両霊峰に挑戦する最良の地になります。 列車を通じ、京阪神から来る あらゆる年齢層の絶好の自然満喫ターミナルになるでしょう。 この地に仮称「小野地蔵・飯道庚申登山口駅」設置を要望・要請をしていきます。
庚申さんへの道標を整備
昔より多くの道標が建立され、庚申山への誘いを行っていきました。 「三猿の像」は、庚申山の象徴として人々の温かいまなざしで見つめられています。
その道標も交通事情・状況で忘れられた存在となっていましたが、今また徒歩で訪れる登山者には、温かい歓迎の道しるべとなっている。